用語解説

地域連携営業の見える化とは

監修:株式会社メディケアプロモーション|最終更新日:2026年10月2日
ひとことで言うと

地域連携営業の見える化とは、訪問という現場の活動を「活動量」「地域の反応」「地域への定着」の3つの層に分けて記録し、契約数に表れる前の途中経過まで、数字と言葉で追えるようにすることです。THRIVEでは、3つめの「地域への定着」を測る指標として、独自のRPI(地域浸透指数)を使っています。

なぜ地域連携営業は「見えにくい」のか

地域連携営業の成果は、最終的には契約や紹介として現れます。しかし、そこに至るまでには「知ってもらう → 理解される → 必要なときに思い出される」という段階を必ず通ります。契約数だけを見ていると、この途中経過が見えません。

とくに地方展開では、訪問が現地で行われるため、本部から現場の様子が見えにくくなります。訪問件数だけを報告されても、相手がどこまで理解したのか、次に何をすべきかは分かりません。

地域連携営業そのものの定義は「地域連携営業とは」をご覧ください。

見える化の3つの層

THRIVEでは、地域連携営業の見える化を、次の3つの層に分けて考えます。

層見るもの記録の例
① 活動量
(やったこと)
どこを、いつ、どのくらい訪問したか。訪問先、実施日、面談・不在等の活動状況、訪問件数。
② 地域の反応
(返ってきたこと)
相手がどう受け止めたか。理解度、照会、再訪希望、紹介候補、関係機関から得たコメントや傾向。
③ 地域への定着
(残ったこと)
地域のキーマンの記憶にどれだけ定着したか。RPI(地域浸透指数)。

この3つは、どれか1つでは足りません。活動量だけでは質が分からず、反応だけでは地域全体への広がりが分かりません。定着まで見て初めて、「契約が出る前の積み上げ」が確認できます。

3つの層をつなぐのがRPI

RPI(Regional Penetration Index/地域浸透指数)は、地域のキーマンの記憶にどれだけ定着したかを100点満点で表す、株式会社メディケアプロモーション独自の指標です。5つの指標で構成され、3つの層とは次のように対応づけて読めます(当サイトでの整理です)。

RPIの指標配点主に対応する層
接触密度25点活動量(キーマンと、どれだけ厚く会えているか)
テリトリー15点活動量(対象機関のうち、一度でも訪問できた割合)
周知度20点地域の反応(相手の理解の深さ)
想起率30点地域への定着(利用イメージが湧く・紹介したレベルまで進んだ割合)
継続性10点積み上げ(理解が進んだキーマンを、途切れずに増やせているか)

配点は公開していますが、具体的な計算式や細かな重み付けは非公開です。指標の定義や読み方は「RPI(地域浸透指数)とは」で解説しています。

見える化を始める5つのステップ

  1. 見たい結果を決める:契約数だけでなく、「知ってもらう」「理解される」「必要なときに思い出される」のどこまでを追うかを決めます。
  2. 訪問先とエリアを決める:重点機関(居宅介護支援事業所、病院の地域連携室、相談支援事業所、薬局など)と、担当エリアの対象機関を一覧にします。
  3. 記録項目を揃える:訪問先、実施日、面談・不在などの活動状況、相手の反応を、誰が訪問しても同じ項目で記録します。
  4. 反応の段階を共通の物差しにする:「未認知」「名前認知」「内容理解」「利用イメージあり」「紹介実績あり」のように、理解の深さを段階で記録します。
  5. 月次で推移を見て、次の施策に反映する:点数や件数の単月の高低ではなく、前月比や数か月の推移(傾き)を見て、訪問先や伝え方を見直します。

ここで使う「反応の段階」は、RPIの周知度の5段階(0:未認知、1:名前認知、2:内容理解、3:利用イメージあり、4:紹介実績あり)と同じ考え方です。自社で記録する場合も、段階を決めて、全員が同じ基準で付けることが大切です。

見える化で気をつけたいこと

  • 件数だけを目標にしない:件数を追うほど、1回あたりの訪問が浅くなるおそれがあります。件数は活動量の指標として、反応や定着とあわせて見ます。
  • 点数より「傾き」を見る:地域浸透は、すぐに数字が跳ねる性質のものではありません。前月比や数か月の推移で見ます。
  • 他社との比較に使わない:対象機関の数や、キーマンの数は、業種や地域ごとに異なります。自社の推移として活用します。
  • 売上や入居率とは別物と考える:RPIは入居率や売上を直接示す指標ではありません。契約の手前にある、地域での認知・理解・想起の進み具合を見るものです。

外部に委託する場合の見える化

地域連携営業を外部に委託する場合は、何が、どの頻度で、どの形式で共有されるのかを、あらかじめ確認しておくことが重要です。THRIVEでは、訪問先・実施日・面談や不在などの活動状況、理解度・照会・再訪希望などの地域の反応、関係機関から得た地域の声に、RPIを合わせて、月次で本部へ共有します。サービス内での位置づけは「RPI・レポート」をご覧ください。

委託の進め方は「介護・福祉法人の地域連携営業を外部委託する」で整理しています。

よくある質問

地域連携営業の見える化とは何ですか?
訪問による地域連携の活動を、活動量・地域の反応・地域への定着の3つの層に分けて記録し、契約数に表れる前の途中経過まで追えるようにすることです。
訪問件数だけで成果は分かりませんか?
訪問件数は活動量を示しますが、相手がどこまで理解したか、必要なときに思い出してもらえる状態かまでは分かりません。件数に加えて、地域の反応と定着も合わせて見ます。
何を記録すればよいですか?
最低限、訪問先、実施日、面談・不在などの活動状況、相手の理解度や照会・再訪希望などの反応を、毎回同じ項目で記録します。記録の様式を揃えることが、見える化の出発点です。
見える化は自社だけでもできますか?
できます。見たい結果を決め、訪問先の一覧と記録項目を揃え、反応の段階を共通の物差しにして、月次で推移を見る、という手順で始められます。THRIVEでは、訪問先・反応・地域の声にRPIを合わせて、月次レポートで共有しています。
RPIは見える化のすべてですか?
いいえ。RPIは3つの層のうち、地域のキーマンの記憶への定着を数値化する指標です。活動量や地域の反応の記録とあわせて見ることで、地域連携営業の全体像が分かります。

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